家族療法とは
ある一人の人が心の病気になったとします。心理療法の多くではその一人に焦点を当てていきます。
一方で、家族療法は家族が互いに影響し合った結果、病気や問題が引き起こされるという捉え方をします。
家族の中での問題は様々な要因が絡み合い、そうした中で最も感受性の強い人が心の問題を抱えてしまうという考え方になります。
家族全体を見て、家族という集まりの中で、お一人お一人がより良い方向へと向かえますようにサポートさせていただく心理療法になります。
家族療法の対象
♣ 家族で
一つの家族を対象にしていきます。
♣ 学校で
家族療法は学校の場面でも取り入れていくことができます。
例えば、学校でいじめがあった場合は、生徒間の問題と考えるだけではなく、学校全体の仕組みの問題や地域の問題としても考えていくことができます。
♣ 企業で
企業においても家族療法を取り入れていくことができます。
会社内である担当者ががミスをしてしまった場合、その人や上司が責任や原因の追究をされるかと思います。
家族療法の考え方を取り入れると、担当者や上司だけのせいではなく、普段のコミュニケーションはどうだったかや、部署内での関わりや仕事の流れなど、全体を視野に入れて考えていきます。
そうした中で、問題点を見つけ改善へとつなげていきます。